「家族八景」筒井康隆

アニメージュ2月号の「妄想代理人今敏監督対談で筒井さんに登場していただき、その場にいた者として、なんというか非常に感銘を受けてしままったのです。中学校の頃から筒井作品には触れていましたが、読み捨てといいますか、一気に読んで一気に忘れるというスタイルをとっていました。だって、数が多いんだもん。え、えーと、それはさておき、よっしゃ、ここはひとつがっつり読むかと一度読んだはずの「家族八景」を買ってきました。たぶん、実家に帰ればあるとは思うんだけど、取りに帰るのも手間だしね。
読後。
改めて、筒井康隆はおそろしい。「家族八景」が書かれたのは僕が生まれる前ですよ。生前でここまでやられたら、もうなにもいうことないじゃん。ここ数年のオタク流行語大賞である「萌え」なんて、筒井康隆はとーっくの昔からわかっていらっしゃる。もう、みんな知っているんだよ、そんなこと、ってな感じだ。改めて、……改めてね、思うんだよ。アニメージュ今敏筒井康隆対談は正解だった。大当たりです。やる前もやった後も、勝ったな、という感触がありますよ