終わったと思ったら、もう次の仕事。アニメージュ近くのルノアールで執筆。70ページ近くを二日で書けって……、近年稀に見る過酷ミッション。誰が悪いって、ボクが悪いのだが……。



じゃあ、昨日は何をしていたのか。日曜の朝までZ前さんと打ち合わせ&雑談。お昼になってからおもむろに脚本を書き上げる。Z前さんと「映画を撮ろうやないか」と盛り上がったため。ちなみに僕は映画の経験はまったくないが、彼はショートフィルムを何本も撮ってきた猛者である。この前までアニメーターやアニメの監督業もやっていたので、こと映画撮影、編集に関しては経験豊富なのである。彼がやるといえば、任せて安心なのだ。

しかし、あー、うー。書籍の書き下ろしってやってもやっても終わらない作業に思えてきた。ライターの中でも、僕は書くのがはやい方なんだけど終わらない……。他の人はどうしているのだろうか。

日テレが毎日新聞出版の雑誌を−−謝罪、差し替え
http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/jiken/news/20041222ddm041040136000c.html

築地のガイド本に盗用の疑いがかかったとのこと。
日本テレビ総合広報部は「盗用したライターには厳正に対処する」とコメントしている。
なんか微妙だと思うんですよ。これ。その本は見ていないけど、たぶん、きっと、おそらくね。このページってそれほど文字数は多くないでしょう。必要事項を書き込んだら同じような文面になってしまう可能性はすごくある。そもそもお店の選考だって、他社のガイド本を参考にして選んでいるだろうし、こういう本を作りたいんだ、という説明を編集者からされたかもしれない。あからさまに盗用とわかる書き方はライターの力不足とは思う。しかし、二番煎じ、二匹目のドジョウを狙う出版社の姿勢もどうなのか。ライターといっしょに責任を取るべきなんじゃないのかな。
とは思うものの、むしろ「盗用」に敏感に反応して、すぐに訴えたり訴えられたりする現状のほうがいかがなものか、と。みんな、過敏になりすぎてはいませんか。ちょっと前なら「ひでぇなあ、同じ原稿だよ」と笑い話で済んでいたものが、そうはならなくなっているんだもん。でも、そんなオリジナリティある原稿を書けるライターなんて、ほんのわずかだよ。アニメ、ゲームという狭い業界になっちゃうけど、たいがいリリース情報と広報さんの言ったことを参考にして書いているんだもん。そもそも他のことを書くと、メーカーチェックで簡単に修正されちゃうし。